夏真っ盛り、だけどここは別世界 冷風吹き抜ける絶景「万年雪」

AI要約

新潟県魚沼市の銀山平にある荒沢岳の雪渓は、暑い夏に涼しさを感じさせる場所で、万年雪が見られる。

万年雪は冬季にV字の谷に降り積もり、容易に到達できる日本一と言われている。

雪渓の上を風が吹き抜け、登山道では注意が必要であり、ネイチャーガイドも注意を呼びかけている。

夏真っ盛り、だけどここは別世界 冷風吹き抜ける絶景「万年雪」

 新潟県内各地は8月に入って梅雨が明け、さらに暑さの厳しさが増す中で魚沼市にはまるで別世界のように涼しい場所がある。同市銀山平の荒沢岳(1969メートル)中腹の「万年雪」の雪渓だ。市や観光協会が2日、ガイドの案内つきで報道機関に公開した。

 万年雪は冬季にV字の谷に、雪が降り積もり、さらに険しい山肌から雪が流れ込み、積み重なってできる。登山口から約40分歩くと到達することから、「日本一容易に見ることのできる万年雪」といわれる。

 現地では雪渓の上を、ヒンヤリとした風が吹き抜ける。猛暑の中で登山道を歩き、流れた汗がひいた。谷筋を雪解け水が流れ落ちる「本城の滝」も見ることができた。眺めは絶景だが、雪渓の下は空洞になっていることがあるなどで、現地では注意が必要だ。市内在住のネイチャーガイド、武藤光佳さん(81)は「雪の上に乗ったり、近づき過ぎたりしないようにしてほしい」と注意を呼びかけている。【板鼻幸雄】