埼玉県で連続不審火か 桶川、久喜など半径4キロで7件 住民に不安

AI要約

埼玉県桶川、久喜、伊奈の3市町で相次いで火災が発生し、不審火の可能性が疑われている。

7件の火災が半径4キロの範囲で起き、木造住宅や物置、店舗、倉庫などが被害を受けた。

近隣住人は不安を募らせ、県警は放火の疑いがあるとして捜査を行っている。

埼玉県で連続不審火か 桶川、久喜など半径4キロで7件 住民に不安

 1日から5日未明にかけ、埼玉県桶川、久喜、伊奈の3市町で、火災が計7件相次いだ。いずれも半径約4キロの範囲で起きており、不審火の疑いがある。近隣住人は不安を募らせている。

 県警によると、1日午前2時ごろ、久喜市菖蒲町下栢間で木造2階建て住宅が全焼した。

 4日午前0時20分ごろには、桶川市加納でビニールハウス3棟が全焼。約1時間後には同市小針領家で木造2階建て住宅1棟が全焼した。その後、午前4時10分ごろまでに隣接する伊奈町小針新宿で物置が、久喜市菖蒲町菖蒲で店舗と住宅などが焼ける火事が計3件発生した。翌5日午前1時半ごろには久喜市菖蒲町小林の住宅敷地内にある平屋建て倉庫が全焼した。倉庫の中にあったトラクターや普通貨物自動車など計4台も焼けた。

 いずれも火の気はなかったとみられ、県警は放火の疑いがあるとみて捜査している。

 桶川市小針領家の火災現場近くに住むアルバイトの男性(65)は、4日午前1時40分ごろに救急車のサイレン音で火災に気づいたという。男性は「付近でも不審火があって怖い。普段は外に置いている刈った草を全部家の中に入れています。早く解決してほしいです」。火柱が高く上がっている様子を見た、近くの無職女性(81)は「火事以降は怖いので、あまり外に出歩かないようにしています」と話していた。(恒川隼、浅田朋範)