お盆休みにかけて「ゲリラ雷雨」頻発か 夏空が安定せず雷雨の発生しやすい原因とは

AI要約

日本付近でゲリラ雷雨が続発、お盆休みも注意が必要

湿った空気の流れ込みやすさが原因でゲリラ雷雨が発生

熱帯低気圧の影響で今後も雨雲や雷雲が発生しやすい状況

お盆休みにかけて「ゲリラ雷雨」頻発か 夏空が安定せず雷雨の発生しやすい原因とは

連日、あちらこちらでゲリラ雷雨が発生しています。この先も日本付近には湿った空気の流れ込みやすい状況が続き、お盆休み期間にかけてゲリラ雷雨の発生しやすい状況が続くでしょう。天気の急変にご注意ください。

日本列島では連日、あちらこちらでゲリラ雷雨が発生しています。今日5日も関東から九州、沖縄では所々で雨雲や雷雲が発達し、静岡県では猛烈な雨の降った所もあります。

これは、太平洋高気圧が日本付近をすっぽりと覆っておらず、高気圧の縁をまわる湿った空気が日本列島に流れ込みやすくなっていること、さらに沖縄の東に動きの遅い熱帯低気圧、小笠原諸島付近にも熱帯低気圧が発生し、低気圧周辺の湿った空気が流れ込みやすい状況となっているからです。

この熱帯低気圧の発生する要因として考えられるのが、モンスーン・トラフ(季節風による気圧の谷)です。モンスーン・トラフとは東からの貿易風と西からの湿った空気の流れがぶつかり合うことによって出現します。この気圧の谷から低気圧の渦が分離したものがモンスーン・ジャイア(渦)です。また、モンスーンジャイア周辺では台風が発生しやすいことも知られています。今のところ、すぐに台風が発生する予想にはなっていませんが、今後の動向にご注意ください。

この先も日本の南には熱帯低気圧や低気圧の発生しやすい状況が続き、日本付近には湿った空気が流れ込みやすいでしょう。

「2週間天気」を見ても、東北や関東は雨マークのついている日が多くなっています。安定した晴天は続かず、変わりやすい天気で、ゲリラ雷雨に注意が必要です。東海から九州は強い日差しが照り付けますが、急な雨や雷雨の所があるでしょう。沖縄では7日(水)にかけて熱帯低気圧本体の雨雲がかかりやすい見込みです。急な強い雨や落雷、竜巻などの激しい突風にご注意ください。その後も雨雲や雷雲の発生しやすい状況が続くでしょう。

お盆休み期間も日本列島は広く変わりやすい天気が続きます。屋外のレジャーやお墓参りなどは天気の急変にご注意ください。