リュウゼツラン見ごろ 数十年に一度希少な開花 山口・阿武

AI要約

山口県阿武町宇田郷で数十年に一度咲くと言われるリュウゼツランの花が見ごろを迎え、地元の人々や観光客がその美しさを楽しんでいる。

リュウゼツランは竜の舌のように見える特徴的な葉を持つ中南米原産の植物であり、今回咲いた花は45年前に植えられたものであることが判明した。

花は約8メートルの高さに達し、JR山陰線の線路内にあるため立ち入ることはできないが、国道の歩道から鑑賞することができる。

 数十年に一度咲くと言われるリュウゼツランの花が、山口県阿武町宇田郷で7月中旬から咲き始め、見ごろを迎えた。花に気づいた人が車から降りてカメラに収めて楽しんでいる。

 リュウゼツランは中南米原産の植物。葉の形状が竜の舌のように見えることからこの和名がついた。熱帯地域では10年に一度程度、日本では数十年に一度花を咲かせる。今回咲いたリュウゼツランの由来を町が調べたところ、45年前に当時の町宇田郷支所長らが植えて地域で育ててきたことが分かった。

 リュウゼツランは高さが約8メートル。中ほどの花が咲き、既に咲いた下の部分は枯れ始めている。JR山陰線の線路内のため立ち入ることができないが、脇を走る国道の歩道などから鑑賞できる。 

 町がホームページなどで花の咲き具合を7月上旬から紹介すると、全国から問い合わせがあったという。町では2020年8月にも近くの宇田八幡宮でリュウゼツランの花が咲いたことがあり、町の担当者は「リュウゼツランで町が知られるとうれしい」と話す。見ごろは8月上旬までとみられる。【杉山恵一】