父親を2カ月鑑定留置 品川区の母子4人死亡 東京地検

AI要約

東京都品川区戸越の住宅で元妻や3人の子どもを殺害した無職後藤祐介容疑者が逮捕され、鑑定留置が裁判所に請求された。

事件は5月22日夜に起き、同容疑者は家族を包丁で殺害し、自宅に放火した。

同容疑者は離婚後も元妻と子供たちと同居しており、事件前に退去予定だった。

 東京都品川区戸越の住宅で元妻や3人の子どもを殺害したとして、無職後藤祐介容疑者(46)が逮捕された事件で、東京地検が同容疑者の鑑定留置を裁判所に請求し、認められたことが30日、関係者への取材で分かった。

 9月27日までの2カ月間で、刑事責任能力の有無などを調べる。

 事件は5月22日夜に発生。同容疑者は元妻の介護福祉士高波冬美さん(37)と小学1年の長女後藤鈴さん(6)、保育園児の次女玲ちゃん(3)、長男信ちゃん(2)の胸や首を包丁で突き刺すなどした上、自宅に放火して殺害したとして、警視庁に逮捕された。

 同庁捜査1課によると、同容疑者と高波さんは同20日に離婚が成立。同26~27日ごろに同容疑者が退去する予定だったが、事件当時は5人での生活が続いていた。

 同容疑者は調べに対し、「(高波さんから)家を出るよう執拗(しつよう)に叱責され、カッとなり刺した」「母親が死んで、父親が捕まるとかわいそうだと思った」と供述し、容疑を認めていた。