厄よけ願う「撞舞」 舞男が地上14メートルで妙技披露 茨城

AI要約

龍ケ崎市で行われた撞舞のイベントには30年以上活躍した舞男が再登板し、観客を魅了した。

舞男2人が柱の上で妙技を披露し、観客からは拍手や歓声が上がった。

撞舞は約450年の歴史があり、国選択・県指定無形民俗文化財とされている。

厄よけ願う「撞舞」 舞男が地上14メートルで妙技披露 茨城

 高さ14メートルの柱の上で妙技を繰り出し、豊作や厄よけを願う茨城県龍ケ崎市の「撞舞(つくまい)」が28日夕、同市根町の撞舞通りであった。舞男(まいおとこ)を30年以上務め、2023年に引退した谷本仁さん(55)が腕を痛めた仲間の代理として再登板し、新人の小菅真幸さん(39)と共に大勢の観客を魅了した。

 午後6時すぎ、アマガエルの面をかぶった舞男2人が柱をよじ登り始めると、観客からは拍手や歓声がわき起こった。頂上では四方に矢を放ったり、倒立したりする軽業を披露。柱と地上を結ぶ綱に足だけを絡ませてぶら下がったり、両手を広げて滑空したりする大技が決まるたび、観客から感嘆の声が漏れていた。舞男の矢を拾った人は1年間、災厄を免れると伝わる。

 撞舞は約450年の歴史があるとされ、国選択・県指定無形民俗文化財。【鈴木美穂】