山形・秋田の大雨で警察官ら5人不明 救助に向かい連絡途絶える

AI要約

東北で停滞する梅雨前線が引き起こす大雨の影響で、山形県と秋田県で人的被害が発生し、5人が行方不明になった。山形県では救助中の警察官2人を含む男性3人が行方不明となり、秋田県でも男性2人が連絡が取れなくなっている。

山形県新庄市では、救助要請に応じていた警察官2人がパトカーごと流され、連絡が途絶えた。また、同市で住民からの通報後、2人の警察官が現場に向かい、連絡が途絶えたという状況が続いている。

秋田県でも増水した川に転落した男性の遺体が見つかり、別の男性も行方不明となっている状況。現地での捜索活動が行われている。

山形・秋田の大雨で警察官ら5人不明 救助に向かい連絡途絶える

 停滞する梅雨前線の影響で、東北では26日も山形県と秋田県を中心に大雨が降った。両県では同日朝、相次いで人的被害が明らかになり、行方不明者は少なくとも5人になった。山形県では救助に向かった警察官2人を含む男性3人が行方不明となり、秋田県では男性2人と連絡が取れなくなっている。

 山形県新庄市では25日午後11時45分ごろ、救助要請に対応していた県警新庄署員から「パトカーが流された」と110番があった。パトカーにはいずれも20代男性の警察官2人が乗っていたが、その後連絡が途絶えた。県警に救助を求めた住民男性1人とも連絡が取れていない。

 県警によると、同25分ごろ、住民男性から「車が流され、道路から外れた場所に止まっている」と通報があった。2人がパトカーで現場に向かったが連絡が途絶えた。

 一方、秋田県警によると、秋田市の男性(86)と連絡が取れなくなっている。増水した雄物(おもの)川に転落した可能性がある。26日朝に付近で男性の遺体が見つかり、関連を調べる。25日には湯沢市の男性が行方不明になったことが判明している。【岩間理紀、古賀三男、平塚雄太】