“漂流”の高速ジェット船 22時間ぶり乗客が陸地に 目的地の式根島・新島へ 東京に戻る人も
高速ジェット船が漂流し、タグボートに曳航されて伊豆大島に到着
乗客は22時間かけて陸地にたどり着き、搬送された者もいた
一部の乗客は新島や東京に向かう臨時便に乗り継ぐ
きのうから自力での航行が不能となっていた高速ジェット船は、けさ、タグボートなどに曳航され、伊豆大島に到着しました。乗客が陸地にたどり着いたのは、東京出発からおよそ22時間後でした。
きのう午前、乗客乗員121人を乗せた高速ジェット船が式根島に向かう途中、千葉県の野島崎沖で漂流しました。
その後、海保の巡視船などが伊豆大島に向けて曳航しましたが、ジェット船とみられる映像には波に大きく揺られる様子が映っていました。
記者
「長時間、曳航されてきた船が、ようやく到着しました」
出発からおよそ22時間が経ったけさ5時40分ごろ、高速ジェット船はようやく伊豆大島に到着しました。丸一日近くを大きく揺れる船内で過ごした乗客からは…
船に乗っていた親子
「まわりの方もずっと吐いている、ちょっとすごい光景でしたね」
「後ろのほうの席に横になって…救急隊が来てから酸素投与されて、やっと回復」
船に乗っていた女性
「どんどん到着が遅れていったので、生きて帰れるのかなと」
バスで宿泊施設に移動し、いったん体を休めた乗客たち。ところが、そのすぐ後、午前10時前には慌ただしく、また船に乗り込む姿が。
臨時便で新島へ行く人
「新島にいきます。ようやく目的地にいく感じで」
およそ80人は本来の目的地だった式根島や新島に向けて出発しました。
一方、東京の竹芝に戻ることを選んだ人も。
東京行きの船に乗る人
「新島で仕事をする予定だったもんですから、ちょっと調整が色々つかなくなったので、全部バラシというか」
東海汽船は「深くお詫び申し上げます」とコメントしています。