SNS型投資詐欺、逮捕者の大半が20代「打ち子」 異例の90人一斉摘発
大阪府警が詐欺グループを一斉摘発し、男女82人を逮捕した。逮捕者は20代の若者が大半で、詐欺の実態解明を進める。
グループはSNSで活動し、バイナリーオプション取引に関わり指導料名目で金をだまし取ろうとした容疑がある。
捜査により、スマートフォンやパソコンなどを押収し分析を進める方針。
交流サイト(SNS)を通じ投資名目で現金をだまし取る詐欺グループが一斉摘発された事件で、大阪府警は24日、詐欺や詐欺未遂容疑で、新たに男女82人を逮捕したと発表した。事件の逮捕者は19~45歳の計90人で異例の規模となった。大半が20代の若者という。
府警は他にも数人の逮捕状を取っており、詐欺グループの実態解明を進める。
グループは2つあり、大阪市内の4つのビルを拠点に、SNSで詐欺のメッセージを送る「打ち子」らが活動していたとみられる。
82人の逮捕容疑は4~7月、SNSで為替相場の変動を予想して投資する「バイナリーオプション」取引に絡み投資を持ちかけ、10~40代の男女4人に指導料名目で金をだまし取ろうとしたなどとしている。
23日に約470人の府警の捜査員が一斉捜索に入り、出入りしていたメンバーの身柄を確保。1つのグループの主犯格で大阪市西区の自称会社役員、山田吉彦(43)と同市浪速区の自称行政書士、島内大起(40)両容疑者ら8人を詐欺容疑で逮捕した。
また、24日朝までに別のグループのリーダー格である同市淀川区の職業不詳、高嶋恭平容疑者(24)ら4人を含む82人を逮捕した。
今年4月に府警に情報提供があり、捜査を進めていた。府警はスマートフォン計約1830台、パソコン計約60台、詐欺に関するマニュアルなどを押収しており、分析を進める方針。