特捜検事、黙秘に「反社や」 詐欺容疑で逮捕の社長、取り調べ違法と提訴

AI要約

東京地検特捜部の検事から違法な取り調べを受けた会社社長が国家賠償請求訴訟を提起

生田被告は特捜部に逮捕、起訴され、精神的苦痛を受けたと主張

検事は黙秘権や人格権を侵害したとして生田被告側は取り調べの録音録画映像の証拠採用を求める

特捜検事、黙秘に「反社や」 詐欺容疑で逮捕の社長、取り調べ違法と提訴

東京地検特捜部の検事から「検察庁を敵視するってことは反社(反社会勢力)や」といわれるなど違法な取り調べを受けて精神的苦痛を受けたとして、特捜部に逮捕、起訴された会社社長が24日、国に1100万円の支払いを求める国家賠償請求訴訟を東京地裁に提起した。

提訴したのは、太陽光発電関連会社「テクノシステム」社長の生田尚之被告(50)=詐欺罪などで起訴、勾留中。事業の融資金計約11億6500万円をだまし取ったなどとして令和3年5~6月、特捜部に詐欺容疑で逮捕・起訴された。

訴状によると、検事は黙秘を続けていた生田被告に「(黙秘するのは)たちの悪いやくざの組長ぐらいやで」「人格疑われるで」「なめたらあかんわ、こちらを」などと発言し、憲法が保障する黙秘権や人格権を侵害したとしている。

生田被告側は、取り調べの録音録画映像の証拠採用や法廷での公開を裁判所に求める方針。東京地検は「訴状の内容について承知しておらず、コメントは差し控える」としている。