「犯罪拠点だったなんて…」大阪のビル4カ所一斉捜索 SNS投資詐欺で拠点摘発は全国初

AI要約

大阪府警がSNS型投資詐欺事件で詐欺グループの拠点を摘発し、13人の逮捕状を取得。拠点がある大阪府内の4カ所のビルに捜索を入れる。

グループは高額な情報商材を販売し、バイナリーオプションの投資を持ちかけて10億円以上を詐取した疑いがある。

被害者が約80人に及び、府警はスマートフォンやパソコンの押収を通じて実態解明を進める。

「犯罪拠点だったなんて…」大阪のビル4カ所一斉捜索 SNS投資詐欺で拠点摘発は全国初

大阪府警は23日午後、SNSを通じて高額な情報商材を販売し、金をだまし取った疑いがあるとして、詐欺容疑で詐欺グループの拠点がある大阪府内のビル4カ所に一斉に捜索に入った。SNS型投資詐欺事件でグループの拠点を摘発するのは全国で初めて。すでに詐欺容疑で13人のメンバーの逮捕状を取っており、身柄を確保し次第、順次逮捕する方針。

そのうちの1つは、大阪市西区新町のオフィス街のビル。繁華街の心斎橋に近いエリアで、周囲にはカーディーラーや雑居ビル、タワーマンションが立ち並んでいる。

近くの会社員の男性(40)は、「ビルの前を毎朝8時半ごろに通勤するが、人が大勢出入りする様子は見たことがない。目の前の建物が犯罪の拠点となっていたと知りショックだ」と話していた。

府警によると、グループは共謀し、令和6年1月、SNSのダイレクトメッセージ機能を通じて不特定多数にバイナリーオプションの投資を持ちかけ、「勝率80%に上がる商材がある」と噓をいって高額な商材を販売したなどの疑いが持たれている。

グループには約80人が所属しているとみられる。詐取した額は約10億円に上るとみられ、府警は捜索でスマートフォンやパソコンなどを押収して分析し、実態解明を進める。