【王座戦】羽生善治九段、藤井聡太王座との黄金カードならず 永瀬拓矢九段に挑戦者決定戦で敗北
AI要約
将棋の第72期王座戦挑戦者決定戦で、羽生善治九段と永瀬拓矢九段が対戦し、永瀬が挑戦権を獲得した。
永瀬は4期連続で保持していた王座を昨年失ったが、今回はリベンジマッチとなる。第1局は9月4日に行われる。
羽生は永瀬に敗れ、藤井聡太王座への挑戦権を逃したが、会長業務と対局の忙しさの中でタイトル戦挑戦を果たすチャンスはまだある。
藤井聡太王座（竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖＝22）への挑戦権を争う、将棋の第72期王座戦挑戦者決定戦（主催＝日本経済新聞社、日本将棋連盟）、羽生善治九段（53）対永瀬拓矢九段（31）戦が22日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。
午前9時から始まった対局は、後手の永瀬が勝ち、挑戦権を獲得した。永瀬は4期連続で保持していた王座を昨年失った。6年連続6回目の登場となる今回は、リベンジマッチとなる。第1局は9月4日、神奈川県厚木市「元湯陣屋」で始まる。
敗れた羽生の、藤井と昨年王将戦以来となる頂上対決はなからなった。タイトル獲得通算100期への挑戦も持ち越された。永瀬にうまく押さえ込まれ、終始主導権を許す展開で、粘って盛り返す手順を探った。どうにか永瀬玉に迫ろうとするが、及ばなかった。
今年10月で創立100周年を迎える日本将棋連盟会長として関連の仕事をこなしながら、タイトル戦の前夜祭や就位式でのあいさつ、自身の対局と多忙を極めながらタイトル戦挑戦が手の届くところまで勝ち上がってきた。会長在職時のタイトル戦挑戦例としては、故大山康晴15世名人が1986年（昭61）の名人戦に登場している。チャンスはまだある。
