「黙秘権保障に前進」 取り調べ違法認定判決を受け

AI要約

取り調べで検事が人格権侵害とされる発言をした東京地裁判決について、元弁護士の江口大和氏が記者会見を行い、検事の発言が許されないとの判断を評価した。

判決は検事の発言が違法と認定し、国に110万円の賠償を命じたが、取り調べ自体の違法性は否定。江口氏はこれに納得せず控訴する意向を示した。

江口氏は引き続き長時間取り調べを受けるつらさを訴えると述べ、判決が黙秘権保障に向けた第一歩になるとの認識も示された。

 取り調べで検事が「ガキ」や「うっとうしい」と発言したことを人格権侵害だと認定した東京地裁判決を受けて、原告で元弁護士の江口大和氏(38)が18日、東京都内で記者会見し「供述を得ようとする検事の発言が許されないと判断され、とても良かったと思う」と評価した。判決が黙秘権保障に向けた第一歩になるとの認識も示した。

 一方で、判決は江口氏が黙秘の意思を示しながら56時間続いた取り調べ自体の違法性は否定。江口氏はこの点に「納得がいかず、引き続き長時間取り調べを受けさせられるつらさを訴えたい」として控訴すると述べた。

 判決は、検事の発言は人格権を侵害し違法だと認定し、国に110万円の賠償を命じた。