夏休み予算、8万円台に復活 3年連続増、物価高で二極化も

AI要約

明治安田生命保険が発表した夏休みに関するアンケート結果によると、今年の休暇予算は前年比増加し、大企業での賃上げが影響して8万円台に戻った。

国内旅行や海外旅行にかける金額が増加し、休暇予算は2015年のピークに近い水準となった。ただし、物価の高騰で予算を削減する人も増え、二極化が見られた。

調査によると、家計の厳しさから予算を削減する人が増加しており、インフレへの対策は引き続き厳しい状況であると分析されている。

 明治安田生命保険が18日発表した今年の夏休みに関するアンケートによると、休暇中の予算は平均で前年比1万296円増の8万2964円となった。3年連続の増加で、2018年以来、6年ぶりに8万円台に復活。今年の春闘での大企業を中心とした高水準の賃上げが追い風になったとみられる。ただ物価高で予算を減らす人も増え、二極化が目立った。

 夏休み予算額はピークだった15年(8万9296円)に近い水準。国内旅行や海外旅行にかける金額がそれぞれ昨年を大幅に上回った。

 旅行や帰省に使うお金を「増やす予定」と答えた人は昨年と同水準の16.0%。一方、「減らす予定」と答えた人は20.0%と昨年の15.0%から増加した。減らす理由を複数回答で聞いたところ、63.3%が「物価高騰により家計が厳しくなったため」と答えた。

 明治安田総合研究所の木村彩月エコノミストは「インフレ防衛に努める家計の財布のひもは依然固い」と分析した。

 調査は6月14~21日にインターネットで行い、20~50代までの男女1120人が回答した。