【辞任否定】斎藤元彦兵庫県知事“パワハラ”“おねだり”疑惑 専門家「昭和の頃の組織」公益通報者保護はなぜ機能せず?

AI要約

兵庫県知事の“パワハラ”疑惑などを告発し、元県民局長が亡くなった問題について、知事が辞任を否定し、疑惑について真摯に受け止める姿勢を示している。

また、特産品のワインの“おねだり”疑惑や木製のサイドテーブルの件に関しても、知事は一貫性を欠いた回答を繰り返し、話題となっている。

19日に行われる百条委員会では、元県民局長の遺族から提出された陳述書や音声データの取り扱いが審議される予定である。

【辞任否定】斎藤元彦兵庫県知事“パワハラ”“おねだり”疑惑 専門家「昭和の頃の組織」公益通報者保護はなぜ機能せず?

兵庫県知事の“パワハラ”疑惑などを告発し、その後、元県民局長が亡くなった問題。

斎藤元彦知事は16日に会見を行い、告発された疑惑や自身の辞任を改めて否定しました。

斎藤元彦知事(46):

県政を前に進めていくために、最大限努力していくということが私の責任ですので、そこを果たしていきたいと、その中でいろんなご意見、こうすべきだという声があるということは、真摯(しんし)に受け止めさせていただくということも私の責任だと思っています。

――実質的に辞職要求されていると思うのですが、選択肢として辞職もあると考えてよろしいですか?

私としては、やはり日々の仕事、そして県政を前に進めていくために全力で、取り組んでいくことが、私の責任の取り方だというふうに思っています。

――全くその選択肢はない?

私としてはやはり大事なのは、大変厳しい状況はありますけど、県政を前に進めていく。

――2カ月以上同じような回答されていますが、他に出てくる言葉はないのですか?

繰り返しになってしまうというご指摘は、本当に受け止めたいと思いますけども、ご理解いただけるように、私自身も県民の皆さんに、仕事で前に進めていくことで、責任を果たしていきたい。

今回の問題の中で出てきた、特産品のワインの“おねだり”疑惑。

亡くなった元県民局長が、当時の音声とされるデータを残していたことが明らかになりました。

――上郡町の特産品のワインの会議でそういう(おねだりする)場面があった記憶は?

斎藤元彦知事(46):

どういった場面の話なのかという詳細をまだ承知していないので、これから詳細が分かり次第しかるべき場で、回答させていただくというのがきょうの時点でのコメントということは、ご理解いただきたいと思います。

――ここ数年で、上郡産のワインが知事の手元に送られたというような事実はありますか?

そこは、現時点では承知をしていません。

会見の中で、丹波市の廃校活用施設を訪れた際に、施設用に作られた木製のサイドテーブルを「知事室で使いたい」と“おねだり”した件について問われた際には…。

斎藤元彦知事(46):

あくまで県としての県産材の利活用のPRという観点で申し上げたんだというふうに認識しています。実際にそれを受け取ったり、持ち帰ったかというと、私自身の今は知事室では使ってはいません。

「受け取っていない」と否定しましたが、その後知事の指示で職員が確認に行くと、主張は一転。

斎藤元彦知事(46):

先ほど知事室の方に確認に戻らせていただきました。知事応接の方にサイドテーブルを貸していただいております。倉庫の方に椅子もございました。

――知事は認識していなかった?

知事応接の私の隣か。木製の製品があるということだと思いますけども、それは日々、使わせていただいているものですので、しかるべきところに置いてあったということですね。

――知事は認識があった?

私自身は…、認識は…そういう意味ではしていなかったということになります。

19日に行われる百条委員会では、元県民局長の遺族から提出された陳述書や、音声データの取り扱いが審議される予定です。