愛知・高浜市役所放火 2年前から容疑者と納税巡りトラブルか

AI要約

16日午後3時ごろ、愛知県高浜市役所で起きた火災事件について報道されました。男性がガソリンをまいて火を付け、自らも全身にやけどを負ったほか、職員3人もけがを負いました。

男性は窓口で刃物を振り回し、自ら腹を刺して火災を起こしました。警察によって現行犯逮捕され、動機の詳細が捜査されています。

男性と市職員との間には2年前から納税を巡るトラブルがあり、男性が自損事故を起こした際には「死んでやる」と叫んで火災を引き起こしました。

愛知・高浜市役所放火 2年前から容疑者と納税巡りトラブルか

 16日午後3時ごろ、愛知県高浜市青木町4の高浜市役所で「1階で男がガソリンのようなものをまいて火を付けた」と119番があった。火を付けたとされる60代男性が全身にやけどを負ったほか、20~40代の職員の男女3人も制止や消火をしようとした際に手や首にけがをして病院に搬送された。職員はいずれも軽傷で、60代男性は搬送時は意識があったという。

 愛知県警碧南署によると、男性は1階税務課の窓口で「職員を出せ」と刃物を振り回して自分の腹を刺し、ペットボトルに入ったガソリンのような液体をまいてライターで火を付けたという。職員がさすまたなどで制圧し、消火器で火を消し止めた。その後、駆けつけた警察官が建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。同署は市とトラブルがあったとみて詳しい動機を調べる。

 市職員によると、男性とは納税を巡って2年ほど前からトラブルになっていた。男性は「死んでやる」などと叫び、首から下げていたペットボトルに入った液体を自分に振りかけるなどして火を付けたという。

 当時、1階には職員約50人と来庁者約10人がいたが、他の職員とともに庁舎外に避難して無事だった。【田中理知、塚本紘平、荒木映美】