安倍晋三元首相の「声が聞こえた」トランプ氏の銃撃後に投稿拡散も…発信元?は「ジョーク」示唆

AI要約

暗殺未遂事件に遭ったトランプ元大統領が、安倍元首相について思いを語る投稿がSNSで拡散されたが、後にジョークであることが示唆された。

投稿では、銃撃された際に「旧友の声が聞こえた」というトランプ氏の発言が引用されていたが、メディアやSNS上で確認されなかった。

トランプ氏は銃撃事件の際に右を向いていたことが事件を生き延びた理由であると語ったが、安倍氏について触れられた情報はなかった。

安倍晋三元首相の「声が聞こえた」トランプ氏の銃撃後に投稿拡散も…発信元?は「ジョーク」示唆

 13日に暗殺未遂事件に遭った米国のトランプ前大統領が、銃撃されたタイミングで、親交のあった安倍晋三元首相を念頭に「旧友の声が聞こえたような気がした」などと語ったとされる投稿が、15日までに拡散された。一方、発信元とみられる米国の投稿者は、その後「ジョーク」であったことを示唆している。

 SNS上では銃撃事件直後から、安倍氏の画像を用いながら「Mr.President why did you suddenly turn your head” Well…for a moment I thought I heard the voice of an old friend…」(大統領、なぜ突然頭を動かしたのか?「その時、古い友人の声がした気がしたから」)という、トランプ氏が安倍氏について発言したことをにおわせた投稿が拡散された。投稿は日本国内でも広がった。一方、発信者とみられる人物はその後「みんな、私のジョークを真剣にとらえている」との趣旨の投稿をしている。

 主要海外メディアやトランプ氏のSNSなどでは、16日までに当該発言は発信されていない。米保守系メディアのワシントン・エグザミナーは、トランプ氏が銃撃された時、統計資料の映るスクリーンを見るため頭を右側に少し動かした結果、銃弾が頭蓋骨をずれ、耳元をかすめたと指摘。事件後のトランプ氏の発言として「信じられないのは、ちょうど良い具合に右を向いた。そうでなければ、私はここにいなかった」と伝えたが、安倍氏については触れられていなかった。