高知県所蔵の油彩画「少女と白鳥」も国際的贋作師の作品か…県立美術館が調査

AI要約

高知県立美術館が所蔵する油彩画「少女と白鳥」が贋作の疑いがあり、調査を進めている。

絵画がドイツの「天才贋作師」とされるウォルフガング・ベルトラッキ氏の贋作リストに含まれていることが判明。

県立美術館は調査を進め、絵の具の材料の分析などを行い、秋頃に結果を公表する予定。

 高知県立美術館(高知市)は12日、ドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンク作として所蔵する油彩画「少女と白鳥」に贋作(がんさく)の疑いがあり、調査を進めていると発表した。1996年に名古屋市内の画廊から購入したという。

 徳島県立近代美術館(徳島市)が、所蔵する絵画がドイツの「天才贋作師」と呼ばれるウォルフガング・ベルトラッキ氏の贋作リストとしてサイトに掲載されていたのを確認。その際、少女と白鳥も含まれていたため、6月中旬に県立美術館に情報提供してきた。

 少女と白鳥は、カンペンドンクが1919年に制作したとされ、県立美術館ではこれまで、各地の美術館に貸し出すとともに、昨年11月の開館30周年記念展でも展示した。

 県立美術館は「贋作の疑いが強い」として、購入先の画廊からの調査とともに、絵の具の材料を分析するなどして、秋頃に結果を公表するとしている。