1800万円絵画に贋作の疑い 高知県立美術館

AI要約

高知県立美術館が所蔵するドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンク作とされる油彩画「少女と白鳥」に、贋作の疑いが浮上している。購入から25年以上が経過した作品であり、秋ごろに調査結果が出る見込み。

徳島県立近代美術館も同様に、別の絵画について贋作の疑いを指摘。高知県立美術館からの貸し出しを受けた際に情報提供され、関連性が明らかになった。

問題の作品は有名贋作家ウォルフガング・ベルトラッキ氏の作品である可能性が高い。美術館は慎重な調査を進め、信頼性の確保に努めている。

 高知県立美術館(高知市)が所蔵するドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンク作とされる油彩画「少女と白鳥」に、贋作の疑いがあることが13日、同館への取材で分かった。1996年に名古屋市の画廊から1800万円で購入したが、ドイツの有名贋作家ウォルフガング・ベルトラッキ氏の作品の可能性があるという。調査を進めており、秋ごろに結果が出る見込み。

 以前、高知県立美術館から「少女と白鳥」の貸し出しを受けた徳島県立近代美術館(徳島市)が、贋作の疑いがあると情報提供して発覚した。同近代美術館は12日、所蔵する別の絵画がベルトラッキ氏が作成した贋作の疑いがあると公表していた。