「誰だよ野放しにしたのは」電動キックボードの事故、25%が「飲酒運転」の衝撃「なぜ免許制にしない?」高まる責任論

AI要約

2023年7月1日に施行された改正道路交通法により、特定小型原動機付自転車に分類された電動キックボードに関する問題が浮上している。飲酒運転による事故が多発し、安全面に懸念が広がっている。

電動キックボードを巡る安全性の問題が取り沙汰される中、免許制の検討も再度浮上しており、制度の見直しが求められている。

これまでの法改正が人々の安全を脅かす要因となっていることに対する批判や懸念も根強く存在し、制度改善の必要性が叫ばれている。

「誰だよ野放しにしたのは」電動キックボードの事故、25%が「飲酒運転」の衝撃「なぜ免許制にしない?」高まる責任論

 2023年7月1日施行の改正道路交通法で、最高時速20km以下、車体の長さ190cm、幅60cm以下などの要件を満たした「電動キックボード」は、新設された「特定小型原動機付自転車」に分類され、16歳以上なら免許は不要、ヘルメットも「着用義務」、車両の「最高速度表示灯」を「歩道モード(緑色点滅)」に切り替えれば歩道も通行できるようになった。

「海外からの旅行者が増え、手軽に移動できる交通手段として、以前から電動キックボード関連企業、レンタル会社などから規制緩和の要望が寄せられていました。自民党の国会議員が代表になった『MaaS議員連盟マイクロモビリティPT』という勉強会も立ち上がり、強烈なバックアップのもとで法改正となったのです。しかし当初から『規制がゆるく、利用者のモラルまかせの部分が大きい。大丈夫だろうか』という懸念はありました」(週刊誌記者)

 この懸念は、やはり当たってしまったようだ。法改正後には、ニュース番組などでも無謀な運転をする電動キックボードで、歩行者やドライバーがヒヤリとする場面が繰り返し放映された。そして7月12日、共同通信が警視庁への取材として、東京都内で1~5月、電動キックボード利用者本人がもっとも過失の重い第1当事者になった人身事故56件のうち、25%に当たる14件が「飲酒運転」だったと報じている。

「記事では、乗用車やバイクなどにおける割合は1%程度としていますから、電動キックボードにおける飲酒運転での事故の割合は、ケタ違いに多いですね。しかもキックボードの利用者は未成年者も多いですから、飲酒そのものも法律違反になります」(同前)

 7月9日未明、福岡市では電動キックボードを飲酒運転したとして、19歳の男子大学生が逮捕されている。呼気からは基準値の3倍を超えるアルコールが検出されたと報道じられた。また法改正前だが、2022年9月には東京都中央区で、飲酒直後に電動キックボードを運転した52歳(当時)の男性が転倒、全国で初めてとなる死亡事故が起きている。

 この報道にXでも、憤慨の声が寄せられている。

《当初からの懸念でしたが、これを可とした官僚や議員は何を思うでしょう?》

《誰だよ電動キックボードなんてのを野放しにしたバカは》

《電動キックボードを一般道に走らせたり、レンタルで手軽に借りれるようにしてる事に責任があるかと思う》

 また、「やはり免許制にした方が安心だった」といった、法改正への疑問を投げかけるポストもある。

《何で免許制にしない? 原付だって16歳から取れるだろ? 》

《もう、免許所持者だけにしとけよ》

《電動キックボードが 車やバイクなどに比べて 事故率高いのは免許がないからでしょ》

 ゆるすぎた法改正で、人名が危険にさらされているといえそうだ。