大雨、山口県下関市で観測史上最大85・5ミリの1時間降水量記録…12日も「警報級」の恐れ

AI要約

九州・山口地方が梅雨前線の大雨に見舞われ、観測史上最大の降水量を記録。気象庁は記録的短時間大雨情報を発表。

倒木による集落孤立や学校の臨時休校など、被害が広がる中、翌日も大雨が予想されている。

各地での24時間降水量が急増し、土砂災害や浸水、河川の氾濫への警戒が必要。

 活発化した梅雨前線の影響で、九州・山口地方は11日、大雨に見舞われた。山口県下関市で同日未明、1時間降水量が観測史上最大となる85・5ミリを記録し、気象庁は2度にわたって記録的短時間大雨情報を発表した。12日も警報級の大雨となる可能性があり、同庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫などへの警戒を呼びかけている。

 11日、同県防府市向島では倒木で県道が塞がれて一時、集落が孤立状態になった。北九州市では全ての市立の小中学校、高校など計約200校が臨時休校した。

 気象庁によると、山口県の同日午後7時半までの24時間降水量は、下関市で196ミリ、岩国市で180・5ミリ、周南市で165・5ミリなど。北九州市小倉南区では70・5ミリだった。

 12日正午までの24時間降水量は、熊本県で150ミリ、福岡、長崎、大分、宮崎、鹿児島各県で120ミリと予想されている。