「市外在住の市職員は辞めろ」市議から職員へのパワハラ、相次ぎ発覚

AI要約

三田市で行われたアンケート調査の結果、市職員に対するパワーハラスメントが問題視されていることが判明した。

調査結果によれば、38%の職員がハラスメントを受けた経験があると報告しており、具体的な内容も明らかになった。

現職・元職の議員を含む68人の職員がパワーハラスメントに関する問題を指摘しており、市の内外での圧力や不適切な言動が明らかになっている。

「市外在住の市職員は辞めろ」市議から職員へのパワハラ、相次ぎ発覚

 兵庫県三田市は11日、市議から職員へのパワーハラスメントについて管理職らにアンケートした結果を公表した。38%がハラスメントを受けたことがあると回答。森本政直市議会議長へ結果を手渡した田村克也市長は「想定をはるかに超える回答・内容だった」と述べた。

 パワハラを主体に調査し、部長級~副課長級の計177人のうち171人が回答した。

 パワハラの内容に関する質問(複数回答可)では「威圧的・高圧的な言動や態度をされた」(57人)、「対応や回答に罵倒された」39人、「大声で叱責(しっせき)された」(30人)など。

 具体的な記述も数多く寄せられた。

 それによると、会派室に呼ばれ、事業概要を説明したところ、言葉を遮り「無駄なことにばっかりに税金使って。どうなっとんか、ちゃんと説明せえ」と大声で叱責された。他の議員がいたが、見て見ぬふりだった。

 三田市外在住の職員には「市外の者に税金で給料を払うのは無駄。辞めろ」と言われた。

 特定の支援者の活動に対する補助金制度を創設するよう要求された、など市への圧力とうかがえる内容もあった。

 「パワハラを受けた」「もしくは見たり聞いたりした」と指摘された議員は現職5人、元職3人。68人から名前が挙がった現職の議員もいる。