自民・茂木幹事長「組織に遠心力」 都護補選大敗、首相退陣の声に危機感

AI要約

自民党の茂木敏充幹事長は、東京都議補選での大敗を受けて岸田文雄首相の退陣要求が党内で相次いでいることに危機感を示しました。

茂木幹事長は組織の結束力強化を強調しつつ、党総裁選に向けて前向きな躍動感が必要だと述べました。

選挙結果を踏まえて都での選挙は野党を含め厳しい結果であったとし、党内の意見を尊重しつつ状況打破の重要性を認識しています。

自民・茂木幹事長「組織に遠心力」 都護補選大敗、首相退陣の声に危機感

 自民党の茂木敏充幹事長は9日の定例会見で、同党が候補を擁立した8選挙区のうち6敗と大敗した東京都議補選を巡り岸田文雄首相の退陣を求める声が党内から相次いでいることについて「状況が厳しければ厳しいほど組織に遠心力が働いているように見える」などと危機感をにじませた。

 「求心力、党の結束力を高められるよう、しっかり党運営に当たっていく」とフォロー。一方で都議補選の結果を踏まえた秋の党総裁選のあり方について問われると「選挙結果は別にしても何か前向きに変わっていくという躍動感は必要だ」と閉塞(へいそく)感の打破が不可欠との認識を示した。

 「党内でさまざまな意見が出ていることは承知している」とした上で「都での選挙についてはわが党に限らず野党も含め国政政党にとって厳しい結果だったのではないか」と総括した。