トンネルの先は行き止まり!?バスの終点が謎だらけの横浜市の道を大調査!

AI要約

道マニア歴26年の鹿取茂雄さんと能町みね子さんが神奈川県横浜市の謎の道に迫る

トンネルの先に行き止まりとなる道の真相に迫る2人

トンネルの謎や周辺の歴史が明らかになる

トンネルの先は行き止まり!?バスの終点が謎だらけの横浜市の道を大調査!

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニア歴26年の鹿取茂雄さんが、神奈川県横浜市のトンネルがあるのに行き止まりになっている謎の道に迫ります。

鹿取さんと一緒に旅をするのは、コラムニスト・イラストレーターの能町みね子さん。気になる道を見つけては現場に行って探索し、それを書籍化するほど大の道好きなのだそう。

そんな能町さんが気になっているのが、グーグルマップを見て発見したという京急バスのルートの終点。トンネルの先に道がないことを不思議に思い、何のために造られたのか真相を知りたいと言います。

謎を解明するため、2人は神奈川県横浜市金沢区にある海沿いの街「柴町」へ。「海の公園柴口駅」から北にある終点を目指し、京急バスのルートをたどってゆるやかな上り坂を歩きます。

(コラムニスト・イラストレーター 能町みね子さん)

「山に道が向かっていったら何があるか?ということですね」

(道マニア・鹿取茂雄さん)

「ワクワクしてきた。山に向かったら、行き止まりか"アレ"があるか、どっちかしかない」

道中にある「柴隧道」を抜けてさらに進むと、終点のバス停が見えてきます。バス停に近づいてみると、すぐ隣に鹿取さんが"アレ"と表現していた"トンネル"が出現!

扁額や竣工年が書かれた銘板がなく、トンネルの名前も分かりません。そこへ、ちょうどバスが到着し、回送となったバスはトンネルの先へと走っていきます。そして、トンネルの先で転回して戻ってきました。果たして、トンネルの先はどうなっているのか…?2人は行ってみることに。

トンネルの壁面には鉄板が打ち付けられた立派な造りをしており、幅も高さもあります。200mほどの距離があり、トンネルを抜けた先には3軒の家が存在。しかし、その先の道はフェンスで封鎖され行き止まりに。

フェンスの先にはかつて使われていたと思われる道が2本あり、右側の道にはガードレールが見えます。一方、左側の道はアスファルト舗装された路面のほか、立入禁止の看板やタバコ厳禁の標識がいくつもあり、物々しい雰囲気が漂います。

(コラムニスト・イラストレーター 能町みね子さん)

「トンネルを造った時点では道を通ることができたが、何らかの事情でシャットアウトになって、バスと3軒のお宅のためだけの謎空間になったってことですよね」

一体どのような目的でトンネルと2つの道が造られたのか?

地元の方の話によると、かつてこの場所には「小柴貯油施設」という戦争で使う燃料を保管する広大な基地があり、昭和14年に日本の海軍が燃料貯蔵施設に繋げるため、トンネルを建設したそう。

しかし、敗戦後の昭和23年、米軍が施設を取り上げ基地として利用。平成17年に返還され、現在はその場所を公園にするために整備が進められているとのこと。

鹿取さんは、「軍事目的のトンネルであれば、米軍に場所を知られないよう秘匿するために名前をつけなかった可能性がある」と考察します。

物々しい雰囲気が漂う左側の道には守衛所もあったようで、当時は米軍が出入りしていたそう。右側の道は平成10年、近くにある市民農園へ行くために造られましたが、現在は倒木などの影響で封鎖しているそうです。

7月2日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より