福島・白水阿弥陀堂のハス再生へ 地元児童が育てた苗を植える

AI要約

福島県いわき市の国史跡「白水阿弥陀堂境域」で、激減した池のハスを再生させる取り組みが行われた。

近くの小学校の児童約200人が種から育てた苗を植え、泥に足を踏み入れながら丁寧に作業を行った。

池のハスは外来生物による食害の影響で減少しており、地元の人々はかつての美しい景観を取り戻したいと願っている。

 福島県いわき市の国史跡「白水阿弥陀堂境域」の浄土庭園で8日、激減した池のハスを再生させようと、近くの小学校の児童らが、種から育ててきた苗を植える作業があった。四つの小学校から体操服と長靴姿の児童約200人が参加し、泥に足を踏み入れながら丁寧に植えていった。

 高坂小6年の渋谷百華さん(11)は「小さな芽がだんだん成長し、私の背丈より育った苗もある。かつてのように花が池を覆う光景に戻ってほしい」と話した。

 池のハスは、白水阿弥陀堂(国宝)を訪れる人たちに人気だったが、2021年ごろから減少。外来生物による食害の影響とみられるが、原因は特定できていないという。