鹿児島県警の元巡査部長に有罪 交通事故捜査で虚偽資料を作成

AI要約

元鹿児島県警巡査部長が交通事故捜査で虚偽の資料を作成し、有印公文書作成・行使の罪に問われた事件の裁判結果が出た。

裁判所は懲役2年6月、執行猶予4年の判決を下し、被告の自己中心的な動機を批判しながらも、反省の意を考慮したと述べた。

<判決内容や虚偽資料の作成状況などについて詳細が記されている。

鹿児島県警の元巡査部長に有罪 交通事故捜査で虚偽資料を作成

 交通事故捜査でうその資料を作成したなどとして、虚偽有印公文書作成・同行使と公文書毀棄の罪に問われた元鹿児島県警巡査部長森重仁志被告(53)に、鹿児島地裁は8日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

 小泉満理子裁判長は判決理由で「事件処理が遅れ、虚偽の内容の捜査書類を作成して楽に処理したかったという動機は身勝手と言わざるを得ない」と指摘。一方で反省の意を示していることなどを考慮した。

 判決によると、姶良署で捜査した自動車運転処罰法違反の過失傷害容疑事件11件のうち10件で、2019~22年に虚偽の供述調書15通、見分状況書7通を作成・行使した。