「人気がある人は100%当選します」…!大物俳優が明かす「移動から食事まで至れり尽くせり」な出馬交渉と、「夜の洗脳政策レッスン」驚愕の中身

AI要約

俳優のA氏が政界への誘いを受ける過程を描いた記事。

A氏は秘書による熱心な説得により政治に興味を持ち始める。

秘書の巧みな人心掌握術によりA氏は政界に興味を抱くようになる。

「人気がある人は100%当選します」…!大物俳優が明かす「移動から食事まで至れり尽くせり」な出馬交渉と、「夜の洗脳政策レッスン」驚愕の中身

約10年前のある日、予期せぬ訪問者によって政界への手招きを受けることとなった俳優のA氏(50)。関東地方の知事の公設秘書が行ったのは長期にわたる出馬交渉だった。いかにして政党はタレント議員を立候補させるのか。

前編記事『「選挙に出ませんか?」「当選すれば女性はいくらでも」…大物俳優に突如舞い込んだ「国政選挙の出馬要請」!本人が明かす《タレント議員の作り方》』につづき、当事者の証言から政界で今なお誕生し続けるタレント議員の作り方の一端をお伝えする。A氏が続ける。

「初日の時点で秘書に『政治に興味がない』と伝えていたので、てっきり出馬は諦めたと高をくくっていた。翌日は昼の11時に自宅を出る予定で、午前中は家でゆっくりしようと思っていました」

そんなA氏の気持ちとは裏腹に、再び自宅のチャイムが鳴ったのは時計の針がきっちり午前10時を指した時だった。

「インターフォンに出ると『おはようございます』と聞き覚えのある声がしました。まさかとは思いましたが、玄関を開けると、秘書の姿があった。確かに昨夜の帰り際、秘書の人から翌日のスケジュールを聞かれてはいましたが、連日訪ねてくるとは思ってもみなかった」

男性はやけに丁寧に昨夜の非礼を詫びると、「この後のご予定は?」と投げかけてくる。A氏が正直に「午後から舞台の稽古がある」と伝えると、稽古場まで車で送迎すると返ってくる。

「その日は『お昼ご飯、ご馳走します』というので少し早めに家を出て、行きつけの和食屋で昼食を取りました。移動車は派手なものではなく、一般的な国産車でした」

男性は稽古場に到着すると、終わりの時間だけ確認して姿を消したという。

「稽古が終わると稽古場の前にタクシーが停まっていて、秘書が立って出迎えていました。夕食は知り合いの芸能関係者とご飯を食べる約束でしたが、そこにも同行。変な噂が立つのは嫌だから、俺も周囲には『新しく来た付き人』という説明し、一緒に食事をしました。その場の支払いはすべて秘書でした」

まさしく至れり尽くせりのVIP待遇。その後も秘書は帰り際に明日の予定を確認し、翌日には必ず約束の1時間前に自宅へ訪れる徹底ぶりを見せる。さらにA氏が舌を巻いたのが、秘書の驚異的とも呼べる人心掌握術だった。

「彼は数日もたたないうちに、稽古や打ち合わせに参加するようになりました。驚いたのは現場の回し方。演出家との相談では双方の意見を取り入れつつ、自分でもアイディアを出し、すんなりと話をまとめてしまう。

かたや稽古では演者たちの疲れを察知し、小休憩を提案したり、わざと冗談を言って場を明るくするなど、機転を利かせた立ち振る舞いをしていました。気が付くと俺も含め、演出家や役者仲間も彼を頼りにするようになっていた」

持ち前の所作で、いつしかA氏のマネージャーのような存在にまでなっていたという秘書。あまりの手腕に、A氏が逆オファーをかける事態にまで発展する。