若年層の1割が痴漢被害、場所は「電車内」・時間帯は「朝」が最多…政府が初調査

AI要約

内閣府が若年層向けの痴漢被害調査結果を公表。

被害者は10.5%、主な場所は電車内。

被害者は女性13.6%、男性3.6%

被害時の対応は主に何もできなかった、怖くて体が動かなかった。

多くの被害者は警察などに連絡せず、相談先の周知が必要。

 内閣府は4日、若年層を対象とした痴漢被害に関する調査結果を公表した。被害を経験した人は10・5%に上り、被害を受けた場所は電車内が約6割と最多だった。痴漢被害について政府が調査したのは初めて。

 痴漢被害の経験者は、女性が13・6%、男性が3・6%だった。被害場所は電車内が62・8%に上り、駅構内を含めて鉄道関連で70・0%を占めた。被害の時間帯は、午前6時~9時が34・5%と最も多かった。

 被害時の対応(複数回答)は、「とっさのことで何もできなかった」(42・7%)が最多で、「怖くて体が動かなかった」(32・5%)などが続いた。約8割の人が警察などに連絡していなかった。内閣府の担当者は「相談先の周知や相談しやすい環境を作ることが必要だ」としている。

 調査は今年2月、全国の16~29歳の男女を対象にオンラインで実施した。3万6231人が回答し、被害経験者への実態調査には2346人が答えた。