「半夏生」にサバの丸焼き食べる風習、福井のスーパーに漂う香ばしい匂い…江戸時代の藩主が奨励

AI要約

夏至から11日目の「半夏生」にちなんだサバの丸焼き風習が福井県内のスーパーで行われ、江戸時代の由来も紹介された。

福井市志比口のスーパーでは約450匹のサバが串刺しにされ、炭火で丹念に焼かれた。

昨年富山県から来た会社員が大きいサバを楽しみに1匹購入した。

 夏至から11日目の「半夏生(はんげしょう)」にあたる1日、サバの丸焼きを食べる風習にちなみ、福井県内のスーパーでは、炭火でサバを焼く香ばしい匂いが漂った。

 この風習は、江戸時代、大野藩主が農作業で疲れた領民に滋養をつけさせようとサバを食べることを奨励したのが始まりとされる。

 この日、福井市志比口のスーパー「ハーツ志比口」では、約450匹のサバを用意。加藤聖大(まさひろ)店長(40)や水産担当の店員らが、串刺しのサバを丹念に焼き上げていた。

 昨年に富山県から引っ越してきたという福井市の会社員(27)は1匹購入。「富山にはこのような風習はない。家に帰って大きいサバを食べるのが楽しみだ」と話していた。