天皇、皇后両陛下が英国公式訪問から帰国…チャールズ国王ら「旧友のよう出迎えた」

AI要約

天皇、皇后両陛下は英国公式訪問を終え、日英の友好親善が深まったことを感じ、喜びを述べた。

両陛下は歓迎式典や晩餐会に出席し、英王室との絆を強化しながら、日英の協力分野にも足を運んだ。

オックスフォード大学への再訪や恩師との再会など、思い出深い滞在を満喫した両陛下と英王室の交流が報じられた。

 天皇、皇后両陛下は29日夕、英国公式訪問を終え、政府専用機で羽田空港に到着された。帰国後、感想を文書で公表し、「両国の友好親善が深まってきたことや、日本に温かい気持ちを寄せていただいていることを実感し、うれしく思いました」とつづられた。

 両陛下は訪問中、国賓として歓迎式典や晩餐(ばんさん)会に臨まれた。がんの治療を続けるチャールズ国王はカミラ王妃とともに、交流の深い両陛下と親しく接し、英紙は「天皇陛下を旧友のように出迎えた」(デイリー・テレグラフ)と報じた。

 両陛下は英王室との絆を確かめるとともに、生物医学や文化、教育など、日英で協力や交流が進む分野の施設にも足を運ばれた。

 両陛下が留学生活を送られたオックスフォード大への再訪は、お二人では初めてとなった。皇后さまの恩師らと再会し、陛下が暮らした部屋や研究史料を探した図書館も訪ねられた。

 感想では、大学を「思い出に満ちた場所」と表現。懐かしい人々と会い、「心温まる充実した滞在になりました」と振り返られた。

 療養中の皇后さまは、体調を整えながら予定した行事に全て臨まれた。両陛下は8日間の日程で、日英間の様々な交流が織りなす絆に触れ、400年以上続く友好を次代につなげていく思いを新たにされたようだった。(水野祥)