酒気帯び旅客機整備、オリエンタルエアブリッジに業務改善勧告…整備士が法定検査受けず同僚も黙認

AI要約

国土交通省は28日、オリエンタルエアブリッジの整備士が酒気を帯びた状態で旅客機の整備を行い、業務改善勧告が出された。

整備士は法定検査を受けずに作業を行い、降格処分を受けた。

同僚も法定検査を受けないことを黙認し、報告も怠った。

 国土交通省は28日、航空会社「オリエンタルエアブリッジ」(ORC、長崎県大村市)の整備士が酒気を帯びた状態で旅客機の整備を行ったとして、同社に業務改善勧告を出した。同社によると、50歳代の男性整備士は5月18日、業務前に同僚2人と行う法定検査を受けないまま、長崎空港で整備作業に従事した。

 出勤前に自ら行った検査でアルコール成分が検出されたためとみられ、同僚も法定検査を受けないことを黙認していた。作業終了後にやり直した検査でも検知されたが、男性は会社に報告しなかった。同社は6月25日付で降格の懲戒処分とし、整備士業務から外した。