電車の乗客200人が最寄り駅まで徒歩で避難 奈良・生駒土砂崩れ

AI要約

奈良県生駒市で住宅地の斜面が崩れ、土砂が6棟に流れ込んだが、けが人はいなかった。避難指示が出され、けいはんな線も運転見合わせ。

近鉄けいはんな線は土砂流入の影響で運転見合わせ。乗客約200人が避難し、現場で土砂の撤去作業が行われている。

奈良市では過去24時間で91.5ミリの雨が観測され、生駒市に隣接する住宅街での土砂崩れが発生した。

電車の乗客200人が最寄り駅まで徒歩で避難 奈良・生駒土砂崩れ

 奈良県生駒市辻町で28日夜、住宅地そばにある斜面が崩れ、民家や敷地に土砂が流れ込んだ。6棟に被害が出ているが、けが人はいなかった。生駒市は近くの12世帯41人に避難指示を出した。

 奈良県警や地元消防によると、28日午後7時50分ごろ、「裏山が崩れている」と男性から119番があった。土砂は6棟のうち2棟の室内に流れ込み、4棟の外壁に押し寄せるなどした。

 近くを通る近鉄けいはんな線の線路上にも土砂が流入。走行中の普通列車(6両)が現場手前で停車し、乗客約200人が最寄りの東生駒駅まで歩いて避難したという。土砂の撤去作業が続いており、けいはんな線は29日始発から上下全線で運転を見合わせている。

 大阪管区気象台によると、生駒市に隣接する奈良市では28日午後8時までの24時間で91・5ミリの雨が観測された。現場は近鉄東生駒駅の東約350メートルの住宅街。【浜名晋一、古川幸奈】