3歳長女に熱湯シャワー、やけど負わせた母親に実刑判決…「精神的苦痛大きかったことは明らか」

AI要約

横浜市鶴見区で2019年3月、3歳の長女に熱湯をかけてやけどを負わせたとして、傷害罪に問われた母親に対し、横浜地裁は25日、懲役2年の判決を言い渡した。

母親は長女にシャワーで熱湯をかける暴行を加え、広範囲にやけどを負わせたとされ、裁判官は母親を有罪と認定した。

母親は以前すでに保護責任者遺棄容疑で有罪判決を受けており、今回は傷害容疑で再び有罪となった。

 横浜市鶴見区で2019年3月、3歳の長女に熱湯をかけてやけどを負わせたとして、傷害罪に問われた母親(27)に対し、横浜地裁は25日、懲役2年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。

 判決によると、母親は同年3月1日頃、自宅アパートの浴室で長女の背中などにシャワーで熱湯をかける暴行を加え、広範囲にやけどを負わせた。

 母親は公判で無罪を主張したが、世森ユキコ裁判官は、長女の体には故意にシャワーの熱湯がかけられたと推認され、短くとも十数秒にわたり長女を逃げられないようにして熱湯をかけることができたのは母親だけだったとした。病院を受診させなかったのも発覚を恐れる気持ちだったとみるのが合理的とし、「愛情を注がれるべき母親から暴力を受けた精神的苦痛も大きかったことは明らかだ」と指摘した。

 母親は19年3月、やけどを負った長女を自宅に放置したとして保護責任者遺棄容疑で逮捕され、同年9月に懲役2年、執行猶予4年の判決が言い渡された。昨年1月、傷害容疑で逮捕・起訴された。