例年なら収穫最盛期、青森でサクランボ狩りPRも…低温の影響で農園の営業はすでに終了

AI要約

青森県南部町でのサクランボ狩りのPRイベントが裂果の被害を受けて開催されたが、サクランボが少なく落胆が広がった。

南部町長は大きな被害が初めてであり、支援策を模索する考えを示した。

宮勝農園によると、サクランボの実の裂果と干からびの被害が深刻で狩りの営業期間が短縮された。

 今月初めの低温、多湿の影響でサクランボの裂果が深刻な青森県南部町で25日、県や周辺市町村の関係者を招いたサクランボ狩りのPRイベントが開かれた。例年なら収穫の最盛期にあたるため、町などはこの日の開催を決めたが、会場の農園にはサクランボがほぼない状態。毎年恒例のサクランボ狩りは行えず、関係者らは落胆した。

 工藤祐直・南部町長は、取材に対し「不作の年は何回かあったが、今年のように大きな被害は初めて。町として、どういう支援ができるか考えたい」と述べた。

 イベント会場の宮勝農園によると、裂果は全体の2割ほどだったが、雨不足で実が干からびる被害も大きかった。このため、昨年は1か月以上あったサクランボ狩りの営業期間が、今年は6月15~24日の10日間にとどまり、実はほぼなくなってしまったという。