松本サリン30年「忘れないで」 地下鉄事件被害の映画監督が訴え

AI要約

映画監督さかはらあつしさんが松本サリン事件と地下鉄サリン事件の被害者を忘れずに生きることを訴える。

さかはらさんは東京で地下鉄サリン事件に遭遇し、被害が遅発性であることを指摘。

さかはらさんは被害者との対話を試みたドキュメンタリー映画を公開し、毎年松本市の現場に訪れている。

 松本サリン事件から30年となるのを前に、続く地下鉄サリン事件で被害に遭った映画監督さかはらあつしさん(57)が25日、松本市で記者会見し「今日も苦しみながら生きている被害者がいることを忘れないで」と訴えた。

 松本サリン事件では多数の中毒者が出た。さかはらさんは95年3月、東京で通勤中に事件に遭遇。手足のしびれや疲れやすさが年々ひどくなり「サリン被害には遅発性がある」と訴えた。

 さかはらさんは2021年、オウムの後継団体「アレフ」幹部との対話を試みたドキュメンタリー映画「AGANAI 地下鉄サリン事件と私」を公開。以降、毎年松本市の現場に訪れ、手を合わせている。