立民、パーティー開催自粛を継続 衆院選を意識、批判回避が狙いか

AI要約

立憲民主党は、党幹部による政治資金パーティー開催自粛を継続する方針を示した。泉健太代表は、開催禁止法案が否決された後も自粛を続ける意向を表明している。

批判を避けつつ、次期衆院選に向けた政治活動を円滑に進める狙いがある一方、党内からは資金集めの必要性についての意見も出ている。

党首討論での岸田文雄首相からの迫りに対し、現実的な政策の必要性を認識する姿勢が示されている。

 立憲民主党は、党幹部による政治資金パーティー開催自粛を当面継続する。先の国会に提出した開催禁止法案は否決されたが、泉健太代表は21日の記者会見で、党幹部への開催自粛を解禁するか問われ「継続中だ」と言及した。次期衆院選を意識し、批判を回避するのが狙いとみられる。ただ党内では「資金を集めないと活動に影響が出る」との声も漏れる。

 立民は開催禁止法案の提出で、自民の金権体質を揺さぶる思惑があった。だが、岡田克也幹事長ら党幹部のパーティー開催予定が判明し「言行不一致」と批判された。この際、泉氏は禁止法案を提出したが成立したわけではないとの理由で開催をいったん容認し、後日方針転換を余儀なくされた経緯がある。

 19日の党首討論では岸田文雄首相から「禁止、禁止、禁止と言うのは気持ちがいいかもしれないが、現実的に考える責任ある姿勢が大事だ」と迫られた。それだけに「現実的な政策」を否定するわけにはいかないとの判断もありそうだ。