茅ヶ崎の中学校で通知表に記載ミス、校長が「教職員に負担かけたくない」とそのままに…8人は評定に影響

AI要約

神奈川県茅ヶ崎市教育委員会が市立鶴が台中学校の昨年度の1年生20人の通知表で評価、評定に誤記載があったことを発表。

誤記載が発覚したが、当時の校長は報告や通知票の差し替えを行わずに異動し、学年主任が後任校長にミスを伝え、修正が行われた。

教育長は校長の対応を不適切とし、信頼を損ねたことを謝罪。再発防止に努めるとコメント。

 神奈川県茅ヶ崎市教育委員会は21日、市立鶴が台中学校の昨年度の1年生計20人の通知表で、評価、評定に誤記載があったと発表した。当時の校長は3月にミスを把握したが、市教委への報告や通知票の差し替えなどを行っていなかったという。

 発表によると、同校は昨年度の1年生全144人について、国語科の観点評価に後期学期末試験の結果を反映させないまま通知表に記載した。この結果、20人の通知表に誤った評価が記載され、8人は評定にも影響した。通知表を配布した3月25日に保護者から問い合わせがあり、国語科の担当教諭と学年主任が確認し、ミスが発覚した。

 しかし、当時の校長は「進路に直接の影響はない。通知票の差し替えなどの負担を教職員にかけたくない」と判断し、通知表の差し替えや市教委への報告などは行わずに異動した。今月7日、学年主任が現在の校長に伝え、校長が市教委に報告した。同校は20日までに通知表を差し替え、生徒や保護者に説明して謝罪した。

 竹内清教育長は「当時の学校長の対応は著しく不適切で大変遺憾。信頼を大きく損ね、誠に申し訳ない。同種事案の再発防止に努める」とコメントした。