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異様光景…“掲示板ジャック”も…東京都知事選挙 ポスター貼り「3カ所」に密着
東京都知事選挙が20日に告示され、過去最多の56人が立候補。掲示板の枠が不足し、クリアファイルなど異例の対応が取られる。
候補者はポスターを貼るために奔走し、候補者数が多いため決められた場所に貼るのに苦労する姿が伺える。
暑い中、ボランティアがポスターを貼る活動が行われ、熱中症対策も万全。選挙活動が本格化するなか、さまざまな対応が模索されている。
![異様光景…“掲示板ジャック”も…東京都知事選挙 ポスター貼り「3カ所」に密着](/img/article/20240621/66755d40170f5.jpg)
東京都知事選挙が20日に告示され、過去最多の56人が立候補しました。選挙ポスターを貼る掲示板の枠が足りないため、一部の候補者にはクリアファイルが配られるなど、異例の対応がとられました。
20日、告示を迎えた東京都知事選挙。
多くの候補者や事務所スタッフが都庁に集まり、くじの番号順に立候補の届出が行われました。朝の受付開始時点で前回の22人を超え、過去最多の候補者数となった今回の都知事選。そのため、事前に設置された掲示板の枠数48に対し、56名もの届出が行われたため、掲示板のスペースが不足する事態になりました。
この問題を解消するため、東京都の選挙管理委員会が打ち出したのは、49人目以降の候補者にはポスターを貼るためのクリアファイルや画びょうなどを支給し、候補者が自ら貼るよう要請する前代未聞のものでした。
選挙管理委員会 担当者
「この上にポスターを貼って、掲示板の所に画びょうで固定したり、ビニールテープで貼り付けたりする形で候補者にお願いします」
この対応について候補者は、こう話します。
49番目以降に届け出た候補者
「時間かかるでしょうし、(貼るのに)手間がかかる。だから平等ではないと思います」
実際に、貼りに行く候補者もいました。
少しでも見栄えを良くしようと、候補者は試行錯誤を繰り返します。
候補者
「こっちのほうが絶対いいじゃん、ほら」
「(Q.ただ、これだと雨が)全然大丈夫。これ雨強いから、名前もスッキリ見えるし。ああ、良いじゃん。これ1枚のほうが良いよ」
今回の選挙で注目を集める“ポスター掲示板”。番組では3つの掲示板に完全密着、大混乱の1日を取材しました。
20日午前9時前、東京・練馬区の住宅街に一番乗りで現れたのは、ボランティアの男女です。
区内18カ所を回る
一番乗りのボランティア
「我々は38と39(の区域)を担当するんですよ。1から9までと、1から9までなので18カ所ですね」
掲示板の場所が書かれた地図を頼りに、午前中には作業を終える予定ですが…。
区内18カ所を回る
一番乗りのボランティア
「まだ、決まらないんですね。じゃあ、お待ちしています」
「(Q.決まらない?)はい」
「(Q.何時ぐらいに決まる?)前はすぐ決まったんですけどね」
ポスターを貼る場所は、くじ引きによって決まりますが、今回は候補者が多いせいか、なかなか決まりません。しばらく待つと…。
区内18カ所を回る
一番乗りのボランティア
「あ!」
「(Q.(連絡)来ました?)5番です」
さっそく作業に取り掛かります。しかし、まっすぐに貼ることができません。
区内18カ所を回る
一番乗りのボランティア
「ちょっと、ちょっと、ちょっと…」
「(Q.なかなかまっすぐ…)ちょっと、ズレちゃったかな」
2人がかりで作業します。
区内18カ所を回る
一番乗りのボランティア
「伸ばせば…OKです。これで大丈夫です」
正午すぎには、別の陣営の女性の姿がありました。ボランティアで、区内17カ所を回るといいます。
区内17カ所を回る
ボランティア
「(Q.きょう、ここで何カ所目?)10カ所目くらいです」
「(Q.自転車で?)ずっと自転車で。そんなに広いエリアじゃないので、私の持ち分は。でも、きょう暑いので大変ですよね」
「(Q.もう1本飲み…)もう1本すぐ飲み切っちゃいました」
「(Q.暑いですもんね)暑いです」
20日の最高気温は29.8℃。真夏日一歩手前の厳しい暑さです。
区内17カ所を回る
ボランティア
「キャップと、この日焼けしないようにと、あとスポーツドリンク」
熱中症対策は万全。暑さに負けず、ポスターを貼ろうとしますが…。
区内17カ所を回る
ボランティア
「(Q.届きますか?)届きます」
「(Q.確かに一番上って結構高いですね)そうなんですよね。私まだギリ届きますけど。多分、ほとんどの女性の方は難しいかもしれない。顔だけには気泡入れたくない」
貼る場所が一番上にあるため苦戦。時間がかかりながらも、なんとか貼り終えます。
区内17カ所を回る
ボランティア
「1分1秒でも早く人の目に入れてもらえるように、急がなきゃって感じですね」