日医「診察は妥当だが事前説明必要」 児童健診問題で文科省と協議へ

AI要約

群馬県みなかみ町の小学校での健康診断で、児童が下腹部を見られたと訴えた問題について、日本医師会は診察の妥当性を認めつつも、事前の説明が必要だったとの見解を示した。

問題のあった医師は目的を「専門家として二次性徴をみるため」と説明し、説明不足を認めている。

今後、文部科学省と協議して、健康診断での配慮すべきポイントを医師に周知する仕組みを検討する考え。

日医「診察は妥当だが事前説明必要」 児童健診問題で文科省と協議へ

 群馬県みなかみ町の小学校の健康診断で、児童が医師に下腹部を見られたと訴えた問題をめぐり、日本医師会(日医)は19日、「診察に妥当性はあるが、事前の説明の必要があった」との見解を示した。今後、文部科学省と協議し、健診で配慮すべき点を医師に周知する仕組みを検討したいという。

 問題となっているのは、同町内にある小学校での健診で、学校医の70代の男性医師が、児童の下腹部を視診するなどした行為。医師は目的を「専門家として二次性徴をみるため」とし、「説明不足だった」としていた。

 日本医師会の渡辺弘司常任理事は、19日の定例会見で、「医学的に診察を行ったのは妥当性があると考えるが、一般的な学校健康診断では全例に二次性徴の診察をすることは想定されていないため、事前に保護者に説明する必要があった」との見解を述べた。