大学関係者を殺害計画の疑い 元院生を再逮捕 大阪公立大毒物盗難

AI要約

大阪公立大で保管されていた猛毒のシアン化ナトリウムが盗まれ、容疑者が殺人予備容疑で再逮捕された。

容疑者は特定の大学関係者を殺害計画し、おのを購入して大学構内に持ち込み、恨みや怖れから使わなかったと供述。

容疑者は以前にも青酸ソーダの窃盗容疑や父に対する殺人予備容疑で逮捕され、処分保留中。

大学関係者を殺害計画の疑い 元院生を再逮捕 大阪公立大毒物盗難

 大阪公立大で保管されていた猛毒のシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)が盗まれた事件で、大阪府警は17日、同大大学院修了生で無職の竹林尚志(まさし)容疑者(30)=滋賀県甲賀市=を殺人予備容疑で再逮捕した。

 再逮捕容疑は、特定の大学関係者を殺害しようと計画し、インターネットの通販サイトでおの(全長約40センチ)を購入。2024年1月までに大学構内に持ち込んだとしている。

 府警捜査3課によると、竹林容疑者は容疑を認め、「(大学関係者の)態度や口調に恨みがあった。おのは大学に持っていったが、怖くなって使わなかった」と説明しているという。

 府警は5月、在学中に杉本キャンパス(大阪市住吉区)の研究室から青酸ソーダを盗んだとして、竹林容疑者を窃盗容疑で逮捕、送検。「就職のことを言われるのが嫌で、父を殺害するためだった」と話したことから、父に対する殺人予備容疑でも送検していた。大阪地検は17日、両容疑について処分を保留した。【林みづき】