東京都知事選挙、蓮舫氏ら街頭演説や視察でアピール…小池百合子知事は公務に専念

AI要約

東京都知事選に立候補意向を表明した候補者たちが、街頭演説や視察を行い、自身の考えをアピールした。

現職の小池知事は水防訓練に参加し、都民の安全安心を確保する意向を示した。一方、ライバルの蓮舫議員は都政運営を批判し、対抗意識を示した。

他の候補者も都政再建や都市開発などの公約を掲げて演説を行い、都民の関心を集めている。

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の告示直前の日曜日となった16日、立候補の意向を表明した人たちは都内各地で街頭演説や視察に臨んだ。集まった聴衆らに自身の考えをアピールするのに余念がなかった。

 3選を目指す現職の小池百合子知事(71)は、狛江市の多摩川河川敷で行われた水防訓練に参加した。参加者を前に「風水害、首都直下地震、新たな感染症の流行や弾道ミサイル攻撃などを想定することも必要。都民の安全安心を全力で確保していく」とあいさつ。訓練とは直接関係のない感染症対策やミサイル防衛にまで言及し、都政継続への意欲をにじませた。

 小池氏は12日に出馬表明したが、公務をおろそかにしない姿勢を見せている。15日も、知事選と同日選の都議補選(28日告示)に出馬する秘書の事務所開きなどに参加しただけで、街頭に立つことはなかった。

 一方、小池氏の有力なライバル、蓮舫参院議員(56)は町田市の町田駅前でマイクを握った。小池氏の都政運営を「情報公開が少ない。トップダウンだ」と批判し、「現場の声を聞いて積み上げるボトムアップにしていく」と語るなど、対抗心をあらわにした。

 詳細な公約は18日に発表することも明かした。午後3時の演説開始前から付近には多くの聴衆が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。

 また、広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏(41)も、千代田区の秋葉原駅前で街頭演説に臨み、「政治再建、都市開発、産業創出を打ち出したい」と訴えた。元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(75)は中央区内で記者会見し、「若い人の所得が増える施策を強く打ち出さないといけない」と述べた。タレントの清水国明氏(73)は文京区の防災訓練に参加後、多摩ニュータウンに向かい、高齢化が進む街の現状について住民から話を聞いた。