石丸伸二氏が渋谷降臨 都知事選出馬表明後初の街頭演説「東京を動かそう」全国から数百人の聴衆

AI要約

前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が東京都知事選に出馬表明し、初の街頭演説を行った。キャッチフレーズ「東京を動かそう」に思いを込めて、東京の未来を語った。

石丸氏は渋谷での演説で、東京の再建や革新の必要性を訴えた。困難な課題にも立ち向かう決意を示し、市民の力で東京を前進させる姿勢を示した。

石丸氏は広島で話題となり、市長時代の活動がネット上で注目を集めた人物。市長退任後、都知事選に出馬準備を進めている。

石丸伸二氏が渋谷降臨 都知事選出馬表明後初の街頭演説「東京を動かそう」全国から数百人の聴衆

 20日に告示される東京都知事選(7月7日投開票)に出馬表明している、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が15日、渋谷スクランブル交差点に「降臨」した。

 出馬表明後、初の街頭演説を同地で行い、キャッチフレーズに採用した「東京を動かそう」に込めた思いなどを語った。都民だけでなく全国から集まった数百人の聴衆で、周辺には大きな人だかりができた。

 自ら望んで「第一声」の場に渋谷を選んだという石丸氏は「遠方から駆けつけてくださった方もいて、心強い。東京の中心である渋谷から、政治活動を始めたい」とあいさつ。「今、現実として、東京にすごい不満がある人はいないと思うが、このままで大丈夫?と思っている人も多いでしょう。かつて自分の夢がかなったこの場所で、再び動いていく。そんな決意を今日、新たにした」と述べた。

 渋谷地区で進む開発を念頭に「何かをつくるためには解体作業が必要。東京を強くするには、再建しかない。スクラップ・アンド・ビルド、創造的破壊、イノベーションを起こしていきたい」と述べ「難しいとは思うが、簡単だからやる、困難ならやらないというわけにはいかない。困難だからこそやらないといけないことがある」とも訴えた。

 キャッチフレーズを「東京を動かそう」にした理由については「めちゃくちゃ考えた。自分の中では『恥を知れ、恥を!』を上回る時間をかけて考えた」と、市長時代の議会で居眠りしていた議員に対して発し、石丸氏の名を世に知らしめるきっかけになった言葉との比較で言及。「最終的には日本だが、まず動かなければいけないのは東京。動かすのは私でありみなさんだ。全員の力が集まれば何事もなせると思った」とも口にした。

 石丸氏は前市長の辞職に伴う2020年8月の出直し市長選で初当選し、安芸高田市長に就任。議会の様子や、地元メディアとのやりとりなどを映した非公式の「切り抜き動画」などがネット上で拡散し、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが大きな話題となった。「広島県安芸高田市公式チャンネル」の登録者数は約26・8万人にのぼり、石丸氏のX(旧ツイッター)のフォロワーは40万人で、「バズる市長」として注目を集めてきた。今月9日付で市長を退任して上京し、知事選の準備を進めている。

 都知事選には現職の小池百合子知事(71)、蓮舫参院議員(56)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら40人以上が立候補を表明している。