蓮舫氏への取材、フリーの質問が活発も目立つ小池氏批判 東京・望月記者は遮られる場面も

AI要約

蓮舫氏が立憲民主党から東京都知事選に出馬し、取材を受ける中でフリージャーナリストから厳しい質問が飛び交っている

再開発を争点に掲げる蓮舫氏に対し、フリージャーナリストが森喜朗元首相や小池都知事の「失政」について質問するなど、厳しい取材が続く

フリー記者たちの質問に対し、蓮舫氏の反応や秘書のフォローなど取材現場での様子も描かれている

蓮舫氏への取材、フリーの質問が活発も目立つ小池氏批判 東京・望月記者は遮られる場面も

東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に出馬表明した立憲民主党の蓮舫参院議員を巡る記者団のぶら下がり取材で、フリーランス記者を含めて質問が活発に飛び交っている。蓮舫氏は5月27日の出馬表明会見で、旧民主党政権時代を振り返ってフリー記者の質問について「時として厳しい」と語っていた。フリーの記者の質問は3選出馬が有力視される小池百合子都知事の「失政」に関する見解を聞くケースが多く、現状は蓮舫氏の背中を押すような質問が目立っている。

■「自民党利権政治の象徴か」

「自民党利権政治の象徴の一つと思われるか。(自民党の)森喜朗元首相の利権事業ともいわれ、小池都政が自民党政治に変わった典型のように見える」

今月8日、再開発が進む明治神宮外苑(東京都新宿区など)の視察を終え、記者団の取材に応じる蓮舫氏に、あるフリージャーナリストがこう声を張った。

明治神宮外苑の再開発を巡っては、樹木の伐採など反対論が根強く、蓮舫氏も再開発の是非を知事選の争点に据える考えを示している。

森氏は再開発を主導した1人として、週刊誌やネットメディアなどが追及しているが、蓮舫氏は「一度決まった再開発も首長の判断で立ち止まることはできる」と述べるにとどめた。森氏には言及しなかった。

このフリージャーナリストの質問に戸惑った民放記者もいた。民放記者は幹事社として1問目の質問を終え、2問目を言いかけた途中で、差し込まれた形となったからだ。

ぶら下がり取材にはルールはないものの、取材を効率化する観点から、一般に幹事社が冒頭、基本的な事項を尋ねた後、各社各人の質問に移っていく。

困惑した民放記者に気が付いたのか、蓮舫氏の秘書がぶら下がり取材の仕切り役を買って出て、民放記者も事前に用意していた質問を蓮舫氏に尋ねることができた。

■質問というより〝助言〟

同じくフリー記者の田中龍作氏は蓮舫氏に対し、外苑再開発に関する事業者の住民説明会に「潜り込んだ」と明かし、議事録について「住民側から取ることを勧める」と語った。

質問というより〝助言〟といえる内容が55秒近く続く。蓮舫氏の秘書も質問を促すと、田中氏は「以上です、以上です」と恐縮したように発言を終えた。質問しない結末に記者団にも戸惑いが広がった。