九州南部や四国 梅雨入り早々に警報級大雨 3時間で100ミリ超え 強雨エリア東へ

AI要約

四国で梅雨入りし、大雨警報が出るほどの激しい雨が降っている。

西日本を低気圧や前線が通過し、雨雲のもととなる湿った空気が流れ込んでいる。

九州や関東も大気が不安定で、今後も大雨に注意が必要。

九州南部や四国 梅雨入り早々に警報級大雨 3時間で100ミリ超え 強雨エリア東へ

昨日8日(土)の九州南部に続き、今日9日(日)は四国で梅雨入りとなりました。梅雨入り早々に活発な雨雲がかかり、鹿児島県や高知県では、たった3時間で100ミリ超えと、警報級の大雨となっています。午後は強雨エリアは東へ移り、関東も夜は広く雨となりそうです。

今日9日(日)は、低気圧や前線が西日本付近を東へ進む見込みです。低気圧や前線に向かって、雨雲のもととなる非常に湿った空気が流れ込み、西日本の太平洋側では大気の状態が非常に不安定となっています。

鹿児島県や高知県では、1時間に40ミリ以上の激しい雨を観測。鹿児島県肝付町の内之浦と高知県足摺岬では、たった3時間で100ミリ超え。鹿児島県肝付町の内之浦では24時間雨量日最大値が200ミリ超えと、梅雨入り早々に警報級の大雨となっています。9日午前11現在、宮崎県南部平野部には大雨警報(浸水害)・洪水警報発表中です。

【1時間雨量の日最大値(午前11時まで)】

鹿児島県肝付町の内之浦 49.5ミリ(~07:24)

高知県足摺岬      49.5ミリ(~10:21)

鹿児島県錦江町     42.5ミリ(07:25)

【3時間雨量の日最大値(午前11時まで)】

鹿児島県肝付町の内之浦 119.5ミリ(6月1位の値更新)

高知県足摺岬      114.5ミリ

【24時間雨量の日最大値(午前11時まで)】

鹿児島県肝付町の内之浦 217.5ミリ

高知県足摺岬      183.0ミリ

今日9日午後は、九州の雨は止んできますが、短時間に大雨となった鹿児島県や宮崎県では、地盤が緩んでいる所があります。土砂災害や川の増水、アンダーパスなど低い土地の浸水に警戒が必要です。四国は太平洋側を中心に、今夜(9日)にかけて局地的な激しい雨に警戒が必要です。

低気圧や前線の東進に伴い、午後は強雨エリアも東へ移動する見込みです。近畿や東海は広く雨で、紀伊半島周辺で雨脚が強まる見込みです。関東甲信も、夜は広く雨となるでしょう。

明日10日(月)朝の通勤・通学の時間帯は、関東で広く雨となりますが、昼前には止む見込みです。

11日(火)は一旦、梅雨前線は南下し、九州~北海道では晴れる所が多いでしょう。12日(水)からは、再び前線が西日本の南まで北上、その後は、本州の南に停滞する見込みです。次に広く雨が降るのは、15日(土)~16日(日)にかけてとなるでしょう。ここが、九州北部~関東甲信など、まだ梅雨入りしていない地域で、梅雨入りのタイミングとなりそうです。

なお、関東甲信の梅雨入りが6月後半(16日~)になると、2007年以来、17年ぶりとなります。