山崎隆之八段、攻め合い選択は「うっかり」 反省繰り返す ヒューリック杯棋聖戦第1局/将棋

AI要約

藤井聡太棋聖がヒューリック杯第95期棋聖戦で山崎隆之八段に勝利し、5連覇に向け好スタートを切った。

山崎八段は初戦で敗れ、「後手後手になってペースを握られたまま押し切られた」と戦いに後ろ向きな姿勢を見せる。

次の試合ではよりベストを尽くして将棋を指すと意気込む山崎八段。第2局は17日に行われる。

山崎隆之八段、攻め合い選択は「うっかり」 反省繰り返す ヒューリック杯棋聖戦第1局/将棋

将棋の藤井聡太棋聖(21)=8冠=が6日、千葉県木更津市の竜宮城スパホテル三日月で指されたヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負(主催・産経新聞社など、特別協賛・ヒューリック)の第1局で、先手の山崎隆之八段(43)に90手で先勝。自身初の永世称号で史上6人目の「永世棋聖」(通算5期以上)の資格獲得となる5連覇へ好発進した。

15年ぶり2度目のタイトル戦で初戴冠を目指す山崎八段は開幕黒星となり、「後手後手になってペースを握られたまま押し切られてしまった。予定と違う戦いになったところで弱気になってしまったのは挑戦者としては良くなかった」。午後に2筋の飛車を走らせて攻め合いを選択したが、「あれはすっとぼけてしまいました。うっかり。藤井棋聖相手なので踏み込まないといけないと思った。もうちょっと辛抱する手を選ばないといけなかった」と反省を繰り返した。

15年ぶりの大舞台の初戦は「やはり普段と違う空間でより引き締まる。これで内容がもう少し競ればより気持ちの上で楽しいんだろうなと思いながら、すごく良い場所で指させてもらっているなという感覚がありました」。次戦は後手番になり、「先手番を失ってしまい、後手番ということで厳しい状況ではあるんですが、より自分のベストをもっと出し切っていい将棋を指したいです」と誓った。

第2局は17日に新潟市「高志の宿 高島屋」で指される。先に3勝した方がタイトルを獲得する。