AIエンジニア、SF作家の安野貴博氏、東京都知事選へ立候補表明

AI要約

東京都知事選に立候補を表明したAIエンジニア兼SF作家の安野貴博氏が、テクノロジーの力を活用して誰も取り残さない東京を作ることを宣言。

安野氏は東京大学卒業後、AIスタートアップ企業を創業し、SF小説も執筆。東京の未来のビジョンが空白だと指摘し、技術を通じて暮らしや経済、政治の改革を提案。

具体的な政策として、自動運転の解禁や高度医療技術の推進、AIスタートアップ支援、ネット選挙解禁を掲げ、選挙期間中にAIを使用した公約をYouTubeで公開する予定。

AIエンジニア、SF作家の安野貴博氏、東京都知事選へ立候補表明

 20日告示、7月7日投開票の東京都知事選について、AI(人工知能)のエンジニアでSF作家でもある安野貴博氏(33)が6日、都庁で記者会見を開き、立候補を表明した。「テクノロジーの力で、誰も取り残さない東京にアップデートする」などと述べた。

 安野氏は東京都文京区出身。東京大学工学部を卒業後、外資系コンサルティング会社を経て、AIを活用したスタートアップ企業を創業した。2022年に刊行したSF小説「サーキット・スイッチャー」は、ハヤカワSFコンテストで優秀賞を受けた。

 安野氏は会見で、都知事選に向けた政策論争が不十分だとして、「東京の未来のビジョンは空白になっている。選択肢を都民の皆さんに提示したい」とし、技術を通じて、暮らし、経済、政治の改革を進めたいと話した。

 政策として、自動運転の積極的解禁や高度医療技術の推進、AIスタートアップの支援やネット選挙解禁などを掲げた。

 選挙期間中には、「多くの方と同時により深いコミュニケーションができる」として公約を学習させたAIをYouTube上で公開するという。ネット上で政策への意見も募り、公約に取り込む考えも示した。

 都知事選には、広島県安芸高田市長の石丸伸二氏、立憲民主党参院議員の蓮舫氏、タレントの清水国明氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏らが立候補を表明している。(小川聡仁)