新知事誕生で静岡県でリニアの工事は進むのか? JR東海社長が就任9日目の新知事と会談 「重要なプロジェクトだと認識」

AI要約

リニア中央新幹線の静岡県区間での工事が進まず、2034年以降に開業する見通しとなっていること

静岡県の知事交代やリニア建設促進への取り組みによって、工事への影響がある可能性があること

リニア中央新幹線に関する経緯や問題点についての概要

新知事誕生で静岡県でリニアの工事は進むのか? JR東海社長が就任9日目の新知事と会談 「重要なプロジェクトだと認識」

(若狭敬一キャスター)

6月5日、静岡県の鈴木康友知事とJR東海の丹羽俊介社長が会談しました。

今後、リニア中央新幹線の工事は進むのか、改めてリニア中央新幹線について確認しておきましょう。

(山内彩加アナウンサー)

はい、ルートはこのようになっています。

東京・品川と名古屋を約40分でつなごうという計画で、最終的には大阪までつながる予定です。

東京から名古屋までの区間は当初2027年に開業する予定だったのですが、静岡県の区間での工事が進まず、2034年以降に開業する見通しです。

(若狭キャスター)

静岡の区間以外は工事が始まっているんですよね?

(山内アナ)

そうなんです、ただし問題も多いんですね。

今までの経緯を振り返っていきます。

2014年の10月、国が品川~名古屋間の工事実施計画を認めて、

着工に向けた追加の調査が行われていましたが、2017年の10月に静岡県の川勝前知事が、リニア工事で川の水量が減る恐れがあることに対して「JR東海から誠意ある回答がない」「考え直せ」と発言し、工事が始められない事態になりました。

そして2020年の6月、川勝前知事とJRの前社長が会談して、事態打開に向けた動きもありましたが、会談は平行線で解決の糸口はつかめなかったということなんです。

(若狭キャスター)

「考え直せ発言」から直接に話をするまでに、かなり時間がかかったということですね。

(山内アナ)

3年ほどかかっているんです。

そして2022年の7月には、静岡県がそれまで加盟していなかったリニア建設促進を進める「リニア期成同盟会」に加盟しました。

総会に初めて出席した川勝前知事はリニアについて「基本姿勢は整備の促進」としながらも「依然として川の水問題が解決していない」と述べていました。

そして、ことしの3月にJR東海が2027年の開業を断念し、5月には川勝前知事が不適切発言で辞職し、鈴木知事が当選という流れになっています。

(若狭キャスター)

大石さん、静岡県の知事がかわったことによって工事への影響というのはあるんでしょうか?