ロサンゼルス行き米貨物機のエンジンから出火 成田空港に緊急引き返し

AI要約

成田空港を離陸した米ポーラーエアカーゴ752便が機体右側のエンジンから出火し、緊急着陸。乗員にけがはなく、原因調査中。

火災発生後、沖縄上空で燃料を投棄し、成田空港へ緊急着陸。滑走路閉鎖、一部便に遅れ発生。

バードストライクの可能性も調査中で、重大インシデントと認定。航空事故調査官の派遣も予定。

4日午前、成田空港を離陸したロサンゼルス行き米ポーラーエアカーゴ752便ボーイング777貨物機が、機体右側のエンジンから出火し、緊急着陸した。乗員4人にけがはなかった。国土交通省成田空港事務所が詳しい原因を調べている。

同事務所によると、貨物機は4日午前10時15分ごろに離陸。数分後に「エンジンから火が見えた」と連絡が入り、同空港へ引き返すと宣言した。その後、千葉県銚子市沖を旋回し、上空から燃料を投機。同11時25分ごろ、A滑走路に着陸した。

このトラブルでA滑走路は約30分間閉鎖し、一部の発着便に遅れが出た。貨物機は同日中の再出発を見合わせ、機体の整備や点検を行っている。

離陸前に機体やエンジントラブルの報告はなかった。同事務所は航空機と鳥が衝突する「バードストライク」の可能性も視野に調べているが、これまでに機体や滑走路上に鳥と衝突したような痕跡は見つかっていないという。

国交省は深刻な事故につながりかねない「重大インシデント」に認定し、運輸安全委員会も航空事故調査官を派遣する見通し。