蓮舫氏を「単に批判に終始する方」小池知事支える都民F議員が都議会代表質問で対決姿勢むき出し

AI要約

東京都の小池百合子都知事(71)の2期目在任中最後となる都議会代表質問が行われた。

都民ファーストの会の村松一希議員は蓮舫氏のリセット発言に反論し、実績重視を強調。

小池知事は蓮舫氏の批判に対し、財政基盤の堅持を訴えた。

蓮舫氏を「単に批判に終始する方」小池知事支える都民F議員が都議会代表質問で対決姿勢むき出し

 東京都の小池百合子都知事(71)の2期目在任中最後となる都議会代表質問が4日、都議会で行われ、各会派が小池氏の政治姿勢や具体的な政策について小池氏や都の見解をただした。 知事与党として小池氏を支える地域政党、都民ファーストの会の村松一希議員は、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明した立憲民主党の蓮舫参院議員(56)の出馬会見での「小池都政のリセット」発言などを念頭に、「現実的な提案もなく単に批判に終始する方に、都政のかじ取りを任せることは到底できません」など、強い調子で反論した。

 蓮舫氏は5月27日の出馬会見で、裏金問題を抱える自民党と小池氏の「接近」に触れながら「反自民党政治、非小池都政」「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットするため、私は立ちます」などと指摘し、小池氏都政2期8年で当初打ち出した「7つの公約ゼロ」が実現されていないなど、批判を強めた。

 一方、この日の代表質問で村松氏は「まもなく都知事選が予定されているが、都民が期待するのは、これから先の東京のビジョンとそれを実現する政策。実績を踏まえないリセット発言や、政治資金をめぐる国政の混乱を都政と結びつける動きなど、政党間の政局争いを期待しているのではありません」と、名前にこそ触れなかったが、蓮舫氏の出馬会見での発言に触れながら批判した。

 また、蓮舫氏が、小池氏に再燃している学歴詐称疑惑への説明責任を求めたことにも触れ「公的証書を無視した学歴追及についても、すでに卒業証書が公に示されている。公的な証拠を自ら示すことなく批判するのは、政局パフォーマンスと言わざるをいえません」とも反論した。

 「現実的な提案もなく単に批判に終始する方に、都政のかじ取りを任せることは到底できない」とも主張し、小池氏が3選出馬の態度表明をしていない中にもかかわらず、蓮舫氏への激しい対決姿勢を示した。

 「反対のための反対という政局ではなく、都民ファーストの視点で政策を議論し、覚悟をもって引き続き、小池知事と車の両輪でつくる都議会の立場から、都民ファーストの都政にまい進する」とも述べ、小池氏の3選出馬を暗に求めた。

 小池氏は3選挙出馬に触れなかったが、2期8年の自身の実績に触れつつ、蓮舫氏が、東京都予算の「仕分け」に意欲を示したことが念頭にあるのか「毎年約1000億円、8年で8100億円の新たな財源を生み出すことで、必要な施策の構築に努めてきた」と強調。「今度とも東京大改革の信念のもと、ワイズスペンディングの取り組みを徹底し、積極的な施策展開を支えうる財政基盤を堅持して参ります」と訴えた。