市職員が屋上でさび落とし作業したら…鉄粉飛び散り自動車販売会社の車など83台被害、賠償へ

AI要約

下関市の市リサイクルプラザ管理棟で市職員が手すりのさびを落とす作業をした際に、飛散した鉄粉が83台の車に付着し、さびが発生。市は1400万円の損害賠償金を支払うことになった。

職員3人が手すりを電動工具で研磨し、さびが車体に広がってしまった。損害が発覚した販売会社が市に連絡し、40台の新車や中古車にさびの被害が出たことが明らかになった。

市は保険で1000万円を賄い、残りの400万円を市が負担。今後同様の作業は業者に委託する方針を示している。

 山口県下関市の市リサイクルプラザの管理棟(4階建て)屋上で、市職員が手すりのさびを落とす作業をしたところ、落ちて飛散した鉄粉が近隣の自動車販売会社の車など83台に付着してさびが発生し、市が総額1400万円の損害賠償金を支払うことが3日、わかった。1000万円は保険の補償で賄われるが、残りは市が負担する。

 市によると、昨年11月2日と同7日、市環境施設課の職員3人が、さびの付いた手すりを電動工具で研磨した。覆いなどはなく、風で飛散したさびが車に点々と付着し、車体に広がった。被害に気づいた販売会社が同13日、市に連絡した。

 83台のうち40台は販売会社2社の新車や中古車、社用車などで、残りはプラザ駐車場にあった市職員や委託業者職員の車だった。市は7日開会の市議会定例会に損害賠償議案を提案する。

 平本万佐生課長は「税金を投入することになり、大変申し訳ない。今後は電動工具を使うような作業は業者に委託する」としている。